2008/01/03

元旦を祝う中華街──横浜散策

2008.1.1
【神奈川県】


 今年の正月は横浜です。
 帰省したらどこ行こう? と考えたとき、都内はどこも混雑する絵しか思い浮かんでこなかったのですが、横浜は初詣客もいないし裏から行けば(湘南台から地下鉄)何とかなるかも、と思ってのことです。
 関東圏を離れて思ったのですが、世の中の情勢に遅れず情報を入手でき、暮らす人たちの地域への愛情が厚く、外の人たちからも愛される町と考えたとき、東京以外で一番便利で住みやすい町は横浜なのではないか? と、近ごろ思ったりします。
 ──「情報の早さ」という条件を外せば、いくらでもいい町はあると思います。それも、お金を払えばどこでも入手出来る時代になっています。


 媽祖廟(まそびょう)(Map)

 石川町から中華街に足を踏み入れた途端、路上に散乱するおびただしい爆竹の残骸に「おぉ、派手にやったなぁ」と思ったのですが、はて、中国では春節(旧正月)を祝うのでは?
 関内などは閑散としているのに、中華街だけはお店も全開、お客も普段と変わらぬ賑わいです。
 中華街では春節(旧正月)が一番のお祭りだろうと思うのですが、関帝廟(かんていびょう)でお札を買う行列はすさまじいものがありました(門の前で連れの帰りを待つ人も大勢います)。
 これ想像ですが、日本で暮らす中国系の人は勤務体系も違うので春節(旧正月)に休めなかったりするのではあるまいか? だからせめて同胞が同じ気持ちで祝える場に集うのでは? と。
 だとしたら、中華風な新春の雰囲気を味わうには絶好の一画と思われます。こだわりも大切かも知れませんが、順応も大切な生きるすべですから、そんなところにもしたたかさが感じられる、と言ったら失礼でしょうか?
 でも、そんな光景にも「うわぁ、中国みたい!」と、われわれははしゃいでいるわけですから、怒らないよね。

 上写真は知らないうちにできた(06年3月開廟)媽祖廟にある願い札を結ぶ木で、クリスマスツリーのようです。出来たばかりだからでしょうか、ここはそれほどの混雑はありませんでした。



 氷川丸(Map)

 運営会社が解散し、「氷川丸」(右写真)は日本郵船、「マリンタワー」(下写真)は横浜市に譲渡され、共に開港150周年に向けての改修中で、昔からのシンボルがリフレッシュされるそうです。
 どんな新しい姿を見せてくれるのでしょうか、とても楽しみにしています。

 定番の写真をおのぼりさんみたいに撮ってしまいました……








 大桟橋(Map)


 そんな新しいシンボルのひとつが「大桟橋」です(赤レンガ倉庫は人多すぎ!)。
 わたし、近頃の新しい建造物ってどうも好きになれないのですが、この大桟橋は大好きです。
 海底の秘密基地への入り口か? と思うようなエントランス。対照的に海辺の公園かと思わせてくれるとても親しみの持てるウッドフロアで覆われたデッキ。
 自宅にこんなベランダがあったら…… などと少女趣味的な夢を見てしまいます。
 今風の「人の心にやさしい建築物」という印象があり、容姿と合わせてコンセプトにも「ゆるやかさを持つ環境」を提供してくれる存在、と心酔しており(港の空気が作用しているのかも?)、横浜散策時には必ず寄ってしまいます。
 でも、大きな窓のカフェが禁煙になってしまい、カフェオレを3口くらいで飲み干してそそくさと出てきたら、玄関の表に灰皿がありました。
 これも人の心への配慮なのでしょうから、文句を言うつもりはありません。
 ただ、お店探さなきゃ! です……


 翌2日は、相模川(本厚木)を歩きました。
 小さな鳥を撮るのは難しいー!
 というおまけです。